総合的雇用情報システム

総合的雇用情報システムなど業務別に存在していたシステムはコストの削減、機能の効率化、セキュリティの強化などが図られ、平成23年度(2011年度)にハローワークシステムとして統合されました。よって以下に記載されている内容は現在の方法とは異なっている場合があります。

職員用の端末(総合的雇用情報システム)

1.各ハローワークの職員が、会社から提出された求人票のデータをスキャナ(OCR)で取り込みます。取り込んだデータは自動的に「労働市場センター」に送られます。

2.労働市場センターに送られ蓄積されたデータが、翌日の午前4:00から2時間程度で「ハローワークインターネットサービス」と「職員用の端末(用のデータベース)」に反映されます。

職員用の端末は、労働市場センターに接続することができるので以下のような全国の情報を調べることができます。

・中途採用時賃金情報
・新規学卒就職者初任給情報
・新規学卒者求職動向情報
・求人・求職情報
・求人賃金情報(地域・職種別の上限・下限平均も可能なようです)
・求職希望賃金情報(地域・職種・男女別も可能なようです)
・労働時間情報
・週休二日制実施状況情報

3.各ハローワークの職員が職員用の端末のデータを自己検索システム(求人検索パソコンのシステム)に移行します。職員が手作業で移行するのでかなりの時間がかかります。

移行の方法は以下の2つが主流のようです。

方法1
職員用の端末から求人票を紙に印刷し、これをスキャナでスキャンして自己検索システムに取り込みます。

方法2
職員用の端末から出張求人用のデータをフロッピーディスクに保存し、このデータを自己検索システムに取り込みます。※フロッピーディスクへの保存は、本来はできないものをプロテクトを解いて無理矢理行っています。

通常10:00頃から自己検索システムに反映され始め午後には移行が完了します。それ以外にも、受理する求人の数が多いハローワークは1日に数回移行を行います。

自己検索システムは、総合的雇用情報システムに含まれている訳ではなく、各地域のハローワークがそれぞれ独自にシステムを発注・開発しているため統一性がありません。

参考資料
労働市場端末 (#377517) | 国内最後の巨大OS/2システムがリプレースへ | スラド

ハローワークのシステムの仕様
ハローワークのコンピュータシステムに関する質問主意書
衆議院議員内山晃君提出ハローワークのコンピュータシステムに関する質問に対する答弁書

 

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